決勝トーナメント

準決勝!

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肯定側:若狭高校VS否定側:女子聖学院 2ー3(10ー10)で辛勝…

 生徒達は、準決勝がまだあるということを知らなかったらしい。次は若狭との試合だというと、「何それ、3試合で終わりじゃないの?」と思ったという。

 

 ここで否定側を引いた。若狭の試合を見に行っていた卒業生から若狭のメリットのフローシートが届く。とにかく声が小さくて早いのであまり書き取れないという。かろうじてメリットが「ニーズにあったサービス」と「財政の健全化」だということはわかる。

 

 デメリットは何にするかで迷う。このところ出していなかったが「電力不足」を出すかという声もあったが、あちらさんはなにしろ原発のメッカ。たぶん簡単につぶされるだろうということで、再び「地域政策の悪化」と「政策の放棄」で行くことにする。

 で、ここでまた僕が戦略ミスを犯してしまった。どうやらメリット1は福祉サービスが充実するという話らしいから、地方に任せると返って無駄が増えて福祉の切り捨てになる、という議論を1反でするように指示してしまった。その反駁の矛盾に気づいたのは伊藤だった。「でも、先生、私たちの立場は現状で市町村がやっているのはいいという立場じゃ…」「いいから入れておこう」こうやって無理矢理反駁に加えさせてしまった。

 会場に行くとすでに若狭高校は席についていた。その脇で渡邊先生がビデオを設置していた。思わず近寄っていって握手をしてしまった。

 なにしろ、去年はお互い地区予選で負けて、全国ではジャッジをしていた仲である。「もう二度とジャッジ室には来たくないね」などと、隣の席に座りながらぶつぶつ言っていたものである。それが準決勝でこうして対戦できる。

 もうそれだけで感激だった。

 しかし、握手しながら、渡邊先生の目は笑ってなかった。ここまで来たら決勝に進むんだ、そういう意欲がみなぎっていた。
 試合の方は、かなりややこしいことになった。まずは私の戦略ミスである。このためにデメリット1を自ら否定してしまっていたと取ったジャッジもいた。試合後に実際そのように判断したと話して下さった副審の方がいた。
 もっともな解釈だ。
 判定を述べて下さった主審の安藤さんも、そのように解釈したと話されていた。それでも、残りの3人がうちへ入れてくれたのは、2反で議論を上手にフローシートに残るように総括していった伊藤のはたらきだった。ここでも、野寺君は降臨した。

 勝った瞬間、また、涙涙だった。
 4試合、泣き続けの1日がこうして終わった。

そしてビックサイトでの決勝戦。対修猷館高校戦へ。

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筑田 周一
s_chikuda@hotmail.com
最終更新日: 01.8.17